大規模デモを受けジョコ大統領外遊延期

2016年11月6日 〔インドネシア〕

 首都ジャカルタで11月4日、バスキ・ジャカルタ特別州知事のイスラム教徒を侮辱したとされる発言に抗議したデモが大規模に行われた。ジョコ大統領は11月6日に予定されていたオーストラリア訪問を延期することとした。

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 デモには10万人が参加したともいわれており、同日の夜には一部が暴徒化し治安部隊と衝突した。11月5日の現地警察発表によると約250人が負傷した。

 デモが発生した背景には、バスク・チャハヤ・プルナマ、ジャカルタ特別州知事が9月の講演で「(イスラム教の聖典)コーラン(クルアーン)に惑わされいるから、あなたたちは私に投票えきない」と発言し、イスラム団体からインドネシア刑法の宗教冒とく罪で刑事告発されている。

 バスキ氏は、ジョコ大統領がジャカルタ特別州知事だったときの副知事で、ジョコ氏が大統領になったことにより州知事に就任していた(現在は州知事選挙への出馬のため知事休職中)。同氏は少数派の中華系インドネシア人でキリスト教徒。同国で中華系で初めてのジャカルタ知事。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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