「TPP11」首脳会合が5月20日からベトナムで開催

2017年5月2日 〔ASEAN諸国〕

  環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国による首脳会議が5月20日~21日にかけてベトナムで開催される予定だが、それに先立ち5月2日~3日、カナダ・トロントでTPP参加11カ国首席交渉官会合が開催される。

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 TPPは、日本、米国、豪州に加え東南アジア諸国連合(ASEAN)からも4か国が参加し、2015年11月には参加12カ国の首脳会談により早期発効を目指すと共同声明を出していたが、その後米国でトランプ新大統領が就任し、公約通り離脱したことにより、TPPの今後については不透明となっていた。今年に入り、残りの参加11カ国でもう一度議論するという気運が盛り上がり、「TPP11」として米国抜きの発効の可能性の検討が始まっている。

 ASEANからTPP参加を表明していたシンガポール、ブルネイ、マレーシア、ベトナムの4か国中、マレーシアとベトナムは米国という巨大市場への参入と引き換えに自国市場の開放に応じることとしていたため、米国が離脱した現時点では、これまでと同じような積極性がみられるかどうかは疑問となっている。

 また、当時のTPPについては、タイ、フィリピン、インドネシアなども参加に前向きな態度を表明していたが、米国抜きの「TPP11」についての見方は異なる可能性が高い。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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