ベトナムの自動車産業。低品質と高価格が課題

2017年5月24日 〔ベトナム〕

 ベトナム製の自動車はタイ製やインドネシア製に比べて2倍近く高いという。ベトナムには2016年までに173の自動車生産・組み立て会社が存在するが、そのほとんどは小規模だ。そしてそのほとんどは溶接、塗装、組み立て、検査の4種類の工程のみで、真の自動車産業とはまだ言えない。さらに品質的にもベトナム国内生産車は、いまだ輸入車には及ばない。

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 現地生産比率は15~18%といったところで、トヨタとの合弁で生産する「Innova」でようやく37%になる程度。

 二輪車王国のベトナムだが、このところ自動車販売数も伸びており、2016年の新車販売台数は前年比24%の伸びの 304,427 台となっている。そして2016年のベトナムでの自動車生産台数は236,161台と前年比37.5%の伸びを示している。

 しかしながら、ベトナム国内で本格的に自動車が産業として根付くためには、現地生産の品質向上に加えて、現在日本の約3倍すると言われる自動車販売価格を引き上げる必要がある。重税による高価格は国内の自動車販売数の伸びを押さえつけてしまうだろう。

 

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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