米オバマ大統領がフィリピン海軍艦を視察

2015年11月18日 〔フィリピン〕

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席するためフィリピンを訪問した米オバマ大統領は11月17日、首都マニラの港で、フィリピン海軍のフリゲート艦を視察しました。この船は、米沿岸警備隊が使用していた巡視船をフィリピン海軍に提供したものです。今回の視察は、両国の連携ぶりを南シナ海問題で対立する中国に対してアピールする狙いがあるようです。また、米国は沿岸警備隊の巡視船など2隻を新たにフィリピンに提供することを約束しました。

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 フィリピンと米国との関係は深く、太平洋戦争終戦後から米軍が駐留していました。やがて国民の反米感情の高まりを受け、1992年までに米軍は撤退していました。その背景には、東西冷戦終結に加えフィリピン国民の反米感情の高まりがあり、フィリピンは憲法で外国軍の常駐などを禁じました。

 しかしながら、南シナ海での埋め立てを続ける中国をけん制する目的で、2014年4月28日にフィリピンと米国との両国により新軍事協定に署名し、22年ぶりに米軍が駐留することになりました。憲法で外国軍の駐留が禁じられているため、協定の有効期間は10年として、「常駐」でないことが明記されています。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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