APEC首脳会議閉幕、TPPとRCEP両方に配慮

2015年11月20日

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が11月19日に閉幕した。APECには21の国・地域が参加しており、東南アジア諸国連合(ASEAN)からもラオス、ミャンマー、カンボジアを除く7カ国が参加してる。閉幕にあたり、地域経済統合を進めるとした首脳宣言を採択した。

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 首脳宣言には、域内の貿易・投資自由化を加速するために製造業関連サービスの規制緩和を進めることが明記されており、APECが目指す「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)」の研究を来年中に終了する期待を示している。

 また、注目されていた」環太平洋経済連携協定(TPP)」に関しては、「TPPの大筋合意を含む最近の進展および、FTAAP実現の道筋に留意する」と首脳宣言にはもりこまれ、TPPに批判的で「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」を推す中国への配慮か、「(RCEP)の早期妥結にも期待する」との一文が盛り込まれたようだ。

 APEC参加国周辺では、TPPやRCEPのみならず、ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」、年内締結を予定している「東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体(AEC)」、中米4カ国でつくる「太平洋同盟」など、いろいろ共同体が入り組んでいる。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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分類 東南アジア諸国