ASEAN経済共同体(AEC)は12月31日発足

2015年11月23日 〔ASEAN〕

 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の首脳が11月22日、マレーシアのクアラルンプールで「ASEAN経済共同体(AEC)」を12月31日に発足させると宣言しました。また、この首脳宣言と同時位「ASEAN2025」と呼ぶAECの新行程表も発表しました。 

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 AECの構想は1997年のアジア通貨危機や、中国・インドの台頭への危機感から浮上しました。「単一市場・生産基地」という規模のメリット打ち出すことで外資の関心を引くことが狙いです。2003年に具体的な構想が表明され、当初は2020年の完成を掲げていましたが、5年前倒しの2015年末の発足を目指して作業が続けられてきました。

 ASEANの総人口は約6億人超で、国内総生産(GDP)の総計は2兆5千億ドル(約300兆円)とインドを上回ります。2030年までに世界第4位の経済圏になるとも言われています。

 AECでは域内の関税撤廃を目指していますが、シンガポール、マレーシア、タイなどの6カ国ではすでに99%の品目の関税がゼロになっており、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの4か国も2018年までに関税をほぼ撤廃する計画となっています。

〔参考〕

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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