タイの新憲法草案公表。軍支配が鮮明

2016年3月30日 〔タイ〕

 タイの新憲法草案が3月29日、憲法起草委員会により公表された。1月末に一次草案が公表されており、今回は二次草案となる。8月に国民投票を行う予定。

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 今回の草案は、軍事政権による上院の実質的支配を認めるものとなっている。タイの歴史上最も民主的と言われている1997年憲法では、上院の定員は200人が公選となっており首相は下院議員から進出されるものとなっていた。

 1997年憲法は2006年のクーデーターで廃止となり、2007年憲法が制定されていた。その2007年憲法も2014年のクーデーターで廃止となっている。

 今回の新憲法草案では、上院250人の内244人が、軍政が指名する委員からなる委員会が選び、残る6人は、国軍最高司令官、陸軍司令官、海軍司令官、空軍司令官、防衛次官、警察長官に割り振られる。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 

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