RCEP交渉閣僚会合、16か国合意できず

2016年8月6日 

 「東アジア地域包括経済連携(RECP)」交渉に参加する16カ国の閣僚会合が8月5日、ラオスの首都ビエンチャンで開催された。RCEPは参加国の域内人口が世界の約3割を占める大型の自由貿易協定で世界経済への影響が大きい。高い水準の関税撤廃やサービスの自由化を目指す日本や豪州などに対して、国々の事情を考慮して緩やかな自由化を進めるかたちで早期に妥結を求める中国などとの間で意見がまとまらず、共同声明を出さずに会合は終了した。

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 日米が主導する「環太平洋経済連携協定(TPP)」にたいして、RCEPは中国が主導する形となっている。TPPにはASEANからシンガポール、ブルネイ、ベトナムとマレーシアの4か国が参加しており、タイ、インドネシア、フィリピンも参加意向を示している。一方、RCEP交渉にはASEAN10ヵ国すべてが参加している。

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〔Clisien ― ASEAN Info Clips 編集部〕 
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分類 東南アジア諸国