資生堂がインドネシアの財閥と合弁で中間層開拓

2014年4月30日 〔インドネシア〕

 資生堂は、インドネシアのコングロマリットである「シナルマスグループ」傘下の 「シナルマストゥンガル(PT Sinar Mas Tunggal)」と合弁契約を締結した。合弁会社「資生堂コスメティクスインドネシア(PT Shiseido Cosmetics Indonesia)」への出資比率は資生堂が 65%、シナルマスグループが 35%。2014 年 7 月より新会社による営業を開始する予定。

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 グローバルブランド「シセイドー(SHISEIDO)」や2010年にインドネシアでの販売を開始した最高級ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(cle de peau BEAUTE)」などのプレステージ領域を強化しつつ、マステージ(マス商品より高級感はあるがプレステージ商品より価格帯がリーズナブル)領域に注力することで売り上げ拡大を企図。

 35歳未満の世代が人口の約60%を占める同国において、アジアの20代女性に向けたマステージブランド「ジーエー(Za)」のマーケティングを強化し対応する。来年4月から同ブランドをインドネシアで展開。またフィリピンでは6月から同ブランドの販売を始めている。

 資生堂はインドネシア市場での販売を1958年に開始。94年よりシナルマスグループ傘下の「ディアン タルナグナ(PT Dian Tarunaguna)」社を代理店としつつ、化粧品市場が毎年10%超の伸びを見せる同国に直接投資する検討を行ってきた。

〔参考〕

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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分類 *info, インドネシア, 日系進出