2022年5月25日 〔タイ〕
タイの首都バンコクの知事選が5月22日に投開票された。無所属ながらタクシン元首相派の「タイ貢献党」が実質支援するチャチャート氏が当選した。同氏はタクシン派政権で運輸相を務めていた。2019年の下院選ではタイ貢献党から首相候補の指名されたが、今回の知事選では幅広い支持を狙って無所属で出馬した。
バンコク知事選は2014年の軍事クーデター後は凍結されており、約9年ぶりの実施となった。チャチャート氏は約5割の得票率で、警察官僚出身で2016年に軍政が知事に任命した前職のアサウィン氏らに圧勝した。
また、同時に行われたバンコク議会選挙(定員50)でも、タイ貢献党が19議席獲得し第1党となった。新軍政党の与党「国民国家の力党」は2議席と惨敗した。
タイ貢献党は、タクシン氏の次女ペートンタン氏を選挙の顔として打ち出しており、次期下院選では首相候補に指名する可能性もあると言われる。
〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○