2022年8月18日 〔タイ〕
タイの野党は8月17日、憲法に基づけばプラユット首相の任期が8月24日で終了するとし、憲法裁判所に判断を求める請願書を下院議長に提出した。憲法は首相の任期を最長2期8年と定めており、2014年5月の軍事クーデターの後、2014年8月25日に暫定首相に就任したプラユット氏の任期は今月24日に終了すると主張している。
プラユット氏の首相の任期については複数の憲法解釈があり、政府側は8月24日以降も継続するとの見解をとっている。また、憲法裁判所は政権の影響下にあるため、野党の主張を認める可能性は低いとみられている。
今年7月には野党が提出したプラユット首相ら対する不信任案が下院で審議されたが、連立与党の反対多数で否決されている。可決の可能性が少ないながら不信任案を提出したのは、2023年5月までに実施が予定されている下院選挙に向けた野党のアピールだとみられており、今回の憲法裁判所の判断を求める行動も同様の狙いと考えられる。
〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○