タイ、経済担当副大統領の後任は元タクシン派

2015年8月20日 〔タイ〕

 タイのプラユット暫定首相が表明していた内閣改造の内容が明らかになった。改造の目玉は経済政策へのテコ入れのための経済閣僚の入れ替えで、経済統括のプリディヤトーン副大統領を事実上更迭し、後任にはかつてタクシン政権で副首相兼財務相を務めたソムキット・チャトゥシピタク氏を起用する。

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 内閣改造案はすでにプミポン国王の承認を得ているもようで、近く正式に発表る。

 経済統括副大統領の後任として選ばれたソムキット氏は、現在、軍政顧問を務めており、中国とのパイプも太い。2014年7月には特使として訪中したいの長距離鉄道の整備計画への協力をとりつけた実績もある。 

 タクシン政権時代には、経済学者のソムキット氏がタクシン元首相の懐刀とされていて、タクシン氏のすすめた低所得層に手厚い内容の「タクシノミクス」と呼ばれた経済政策の理論構築を行ったとされている。当時は副首相兼財務相も務めたため、その時の中央銀行総裁、プリディヤトーン氏との関係は良くなかったようだ。

 2006年のクーデターでタクシン氏が失脚した後はプラユット暫定政権で対外経済協力委員長に就いたが、同政権で副首相兼財務相だったプリディヤトーン氏が「不透明な人事」と反発し辞任した経緯がある。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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