インドネシアでは12月22日が「母の日(Hari Ibu)」です。1928年12月22日に第1回婦人会議がインドネシアのジョグジャカルタで開催されたことを記念して1959年に当時のスカルノ大統領がこの日を母の日と定めたようです。
この時に開催された婦人会議は今でも「KOWANI:Kongres WANITA Indonesia」(インドネシア女性会議(*)」として活動が継続されています。
イスラム教では、母親はとても大切な存在としています。無私の愛を注ぐ母親に子供が報いることができるのは、母親に対して敬意を払うことだと言われています。母の日には子供たちが母親へ感謝の気持ちを込めて作ったプレゼントなどを手渡すようです。
ところで、インドネシアで「父の日」はあるのでしょうか。「父の日(Hari Ayah)」は11月12日です。2006年に市民団体がソロの土地で開催したのが始まりのようですが、認知度は「母の日」に比べてかなり低いようです。おそらくインドネシアの人に「父の日はいつですか?」とたずねても、知らない人は多いのではないでしょうか。
そして「子供の日(Hari Anak)」は7月23日。1984年7月19日の大統領令によって制定されたそうです。
ところで国が代わってタイでは、「父の日」が12月5日、「母の日」は8月21日です。
今年12月に88歳の誕生日を迎えたラーマ9世プミポン国王は国民から「クン・ポー(お父様)」と呼ばれて崇められています。そのためタイでは12月5日が「父の日」になっています。父の日は「プッタラックサー(Canna flowers)」という黄色い花を贈り日頃の感謝を伝えるのだそうです。ちなみに、黄色はラーマ9世プミポン国王の誕生日の色です。父の日が始まったのは1980年12月5日からのようです。
そして母の日は、シリキット国王妃の誕生日(8月12日)にちなんでいます。王妃の誕生した金曜日の色は「水色」ということで、母の日にはみんな水色の服を着るそうです。主要な建物の入口には王妃の写真が大きく掲げられ、水色の旗が掲げられています。この母の日贈る花はジャスミンだそうです。
注(*) 編集部訳
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