【連載】建国50年のシンガポールにて2015(10)

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第10話 (最終話)
中国・インド・イスラム文化が入り混じる (有澤和歌子)

aisawa-singapore 10-01 世界中で中華街が無い国はないと言われるほどにチャイナタウンは世界的な組織だが、シンガポールにおいてはシンガポール全体がチャイナタウンのようだ。シンガポールにはリトルトキョウはないが、アラブ・ストリートとリトルインディアがある。 

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aisawa-singapore 10-02 黄金色のドームが太陽に照らされる。モスクの近くまで行くとアザーンが聞こえてくるかと思いきや、この日は独立50周年イベントの準備ということで、サルタンモスクは改修中のため入ることができなかった。アラブ・ストリートは完全な観光地となっていて、飲食店と土産もの屋が並んでいる。「アラブのお土産通り」だ。シンガポールに3泊5日で来たのであれば、「なんかシンガポールとは別の国に来たみたいだねー」となるのはaisawa-singapore 10-03絶対である。観光客はケバブを食べながら、ビールをのみつつ、談笑。セルフィーで集合写真を撮っているのはアジア人が多く、欧米人はあまりスマホで写真を撮ることはしていなかったようだ。

 しかし、リトル・インディアはちょっと違う。碁盤の目のような街並みで、いたるところに食材店、ホテル、電気店等のシンガポールのインド人のための街だ。aisawa-singapore 10-06aisawa-singapore 10-04 リトル・インディアにあるホテルは、シンガポール中心地のホテルに比較すると安価なため、外国人旅行者も多く泊まっているようだ。(ホテルは中華系のホテルが多いように見受けられた。)いたるところにガネーシャがあることと、お土産屋さんが少ないことが、異国情緒を醸し出す。なんだかインドに来たみたい、という気分にさせてくれる街であった。aisawa-singapore 10-08当たり前かもしれないが、レストランの食事にはスプーンは出てこなかった。右手だけで食べる。自元のお店に入ったのだから、私も勇気を出して、右手で食べた。相席の女性に食べ方を教わる。彼女に、自分をインド人・シンガポール人のどちらだと思うか、と聞いたらシンガポール人だと思うとのことだった。60代半ばに見えたから、子どもの頃からここに住んでいたのかもしれない。

aisawa-singapore 10-07 日曜日はシンガポールに住むインド人がリトル・インディアに集まる。インド人家庭でメイドをしている人たちも仕事が休みの日曜にここにやってくる。メイドをしているインド人には英語が全く話せない人も多く、リトル・インディアは息抜きのできる場所なのだそうだ。しかしながら、日曜のリトル・インディアにはシンガポーリアンは足を運ばない。すりなどの犯罪が多い上に、交通事故を含むトラブル発生率が多いからとのこと。日曜にリトルインディアに行く場合はお気を付け下さい。 aisawa-singapore 10-09 aisawa-singapore 10-10
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 私が世話になったのはチャイニーズシンガポーリアンの家だったので、夕食は中華料理が中心だった。白いのは豚の皮、2枚で1S$。自宅でこの豚皮をきれいに洗い、2cm角のさいの目に切って、じっくり煮る。そのあと、ソーメンのような麺に載せ、甘酸っぱいたれで食べる。料理名はわからないのだが、ちょっと不思議な食べ物が夕飯に出てきたのでご紹介。

 
 
 シンガポールはちょっと歩けば、モスクがあったり、中華寺院があったり、様々な宗教の建造物を発見できる。そのため、長めの滞在をすると、いろんなものがあまり珍しくなくなっ
てしまうのは少し悲しかった。

(連載終了)

 

著:有澤和歌子(ありさわ・わかこ)
wombプロジェクト代表、idiscover設立準備中
 旅行・海外出張で50か国を訪問。近年はアジア、特にASEAN・中国を中心に活動。富士通ではマーケティング、ITベンチャーのホットリンクでは広報責任者として従事した。自身の晩婚・不妊治療・高齢出産の経験より「卵子の老化」を若者に伝えることがライフワーク。富山県出身、青山学院大学経営学部卒。

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