2016年10月27日 〔フィリピン〕
フィリピンのドゥテルテ大統領は10月26日、首相官邸で安倍晋三首相と会談した。両首脳の会談は、9月にラオスの首都ビエンチャンに次いで2回目。会合は全体会合と少人数会合を合わせて1時間45分行われた。
注目されていたのは、南シナ海の領有権を巡る中国との関係とドゥテルテ大統領の発言の節々に見え隠れする米国との関係について。
今回の両首脳の会談では、南シナ海領有権問題を巡る中国との関係については「法の支配のもと平和的に解決したい」とし、仲裁裁判所の判決には拘束力を持つという立場を強調しながらも、話し合いは当事国同士で行うべきで、今はその時期ではないという姿勢を保った。
また、米国との関係については「米国とは決別する」という発言をしていたが、「外交関係を断ち切るわけではない」としている。
日本との関係について両国はこれまで培ってきた関係をより強化し、パートナーであり続けると語った。
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○