〔コラム〕シンガポールで「夜間禁酒令」が・・・

シンガポールは以前から国民への「教育的指導」を目的としたような規則で有名です。

「道路にゴミを捨てたら罰金」、「チューインガムを所持禁止」、「トイレ使用後に水を流さなければ罰金」など、道徳指導的法律がいくつもあります。

今回はついに「夜間飲酒禁止」に関する法律が4月1日から発効となるようです。

具体的には午後10時30分から翌日の午前7時までの間、公共の場における酒類販売と飲酒が禁止になります。外国人観光客にも適用されるので注意が必要でしょう。

シンガポールがこういう類の法律を作るときには具体的な出来事が原因となっています。今回の「酒類規制法案」は、「昨年1年間で飲酒が原因の暴動が47件、傷害事件が115件あり、その9割が午後10時30以降に発生した」という具体的な出来事を元に作られたようです。

今年の4月1日から、シンガポール国内で午後10時半以降翌朝の7時までの時間帯に飲酒が可能となるのは、原則自宅や宿泊施設の自室となりますが、「酒類提供の許可を取得したバーやコーヒーショップ店内」も可能となっているようなのでホテルのバーなどは大丈夫かもしれません。

ただ、暑いシンガポールです。涼しくなった夜に、路面に展開している昔ながらの飲食店で食事をしながらビールを飲むのが楽しいのですが、その楽しみは味わえなくなるのでしょうか。残念です。

違反者には1000シンガポールドル(約8万6790円)以上の罰金または最長3ヶ月の禁錮刑が科されるようなのでご注意ください。

この法律に関しては反対の声が多いと思いきや、国が行った国民への電話アンケートによると8割が賛成しているとのことです。

〔仁藤誠人〕

 

(参考:Sankei Biz 2015年2月4日

 

 

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