2013年1月22日 〔シンガポール〕
国土面積は東京23区と同じぐらいと言われているシンガポール。その国の端から端まで車で1時間かからない大きさだが、そのシンガポールに「スーパーカー」ブームが起きている。
シンガポールには渋滞対策のために車の台数を制限する「車両購入権(COE)」という制度がある。車を購入するにはこのCOEが必要がだ、政府が近年COEの発行数を抑えており、COEの入札価格が急騰している。2013年1月のCOEは排気量1.6リットル以下の乗用車で9万2千シンガポールドル(約670万円)超。ホンダのタイ製「シティ」が約15万シンガポールドル(約1100万円)もする。また、1.6リットル超のCOEは9万6千シンガポールドル。その結果、車1台の価格は日本の5倍以上にもなる。
そんな背景のあるシンガポールだが、2012年の新車登録のうちフェラーリなどのスーパーカーが2.8%となっている。日本では0.2%だったそうだ。
シンガポールでは富裕層が増加しており、ベンツやBMWでは飽き足らない人たちが、フェラーリ、ポルシェ、マセラティ、ランボルギーニ、アストンマーチン、マクラーレンなどをステータスの象徴として求める人たちが増えてきているようだ
フェラーリ愛好家たちの集まり「フェラーリ・オーナーズ・クラブ・シンガポール」の会員は約250人と10円前の5倍になっている。
ちなみに、シンガポールでは左ハンドル車が公道を走るのは禁止されているため、車庫に保管して楽しむ収集家もいるそうだ。
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○