マハティール首相、活動開始

2018年5月14日 〔マレーシア〕

 マレーシアで5月10日に国王の任命を受けて第7代首相に就任したマハティール氏(92)は、15年振りに返り咲いた首相として早々に活動を開始した。ナジブ前首相の政府系ファンド「1MDB」を巡る疑惑を追求し続けたマハティール氏は、今回首相に就任したことでその疑惑解明と政府の信頼回復を進める。

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 新政権は、発足当初の100日間で、ナジブ政権が決めた全ての大規模う公共案件の妥当性を検証する。また、公共調達にについては、原則競争入札とするなどの透明性を高め、ナジブ政権下で進んだとされる汚職体質を払拭する。検索や政府高官の人事の独立性も高めていく。

 今回の総選挙で、与党連合が有利だといわれながら投票では野党連合が勝利した。その背景には、ナジブ政権の強権的な政権運営や汚職疑惑に国民の不満があったとされる。

 一方、野党連合のマニフェスト(政権公約)には、消費税の廃止や燃料補助金の再導入、高速道路料金の無料化など、大衆迎合ともとられかねない政策も並び、国の財政悪化につながる不安もある。

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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