〔コラム〕海外進出の秘訣・・・「権限移譲」はどうやって

 東南アジア諸国への事業進出を検討する企業が多くなってきています。国内で不足気味な適正価格の労働力の確保や伸びつつある消費市場への商品・サービスの提供などで期待される地域です。

 そんな国々で事業を成功させるためのヒントのひとつが「現地の人への権限移譲」です。

その国にはその国のやり方がある。それを外国人である日本人が日本のやり方を持ち込んでもそう簡単にうまくはいかない。

それは誰もが理解できると思います。

 でも、同じ空気を吸い同じ食べ物を食べ、同じ言葉で、同じ時代を生きてきたはずの日本の中なのに、なかなか次の世代に権限移譲のできない企業の“大人”達にとっては、簡単なことではないでしょうね。

 考え方や仕事の進め方、すべてにおいて口を出したくなるはずです。そんなときの対処として「もしかしたら、自分の方が間違っているかもしれない」と考えてみることが大切でしょう。

 何が正しいやり方かは、時代や環境によって大きくことなります。これまで正しかった考え方、日本では正しいはずのやり方は必ずしも「正しくないのかもしれない」のです。自分の何十年か前を思い起こし、「どうすればいいのか」を今という時代とその国という環境を踏まえて現地の人たちと一緒に構築していけばきっと成功に近づくと思います。

 

〔仁藤誠人(にどう・まさと)〕

〔コラム〕海外進出の秘訣・・・「権限移譲」はどうやって はコメントを受け付けていません

分類 ◇ コラム