2021年2月9日 〔ミャンマー〕
ミャンマーで2月8日、軍事クーデターを主導したミン・アウン・フライン国軍総司令官がクーデター後初めて国民向けに演説をおこなった。
演説は国軍系テレビ(MRTV)を通じておこなわれ、2020年11月の総選挙で選挙管理委員会が新型コロナを言い訳にし、公正な選挙運動を許可しなかったと述べ、改めて選挙をやり直す方針を示した。
また、ミン・アウン・フライン氏がクーデター翌日に設置した意思決定機関の「行政評議会」には軍人以外に政治家、少数民族などの非軍人がメンバーとしてふくまれているため、過去の軍事政権とは性質が異なるとも主張した。
演説では、国軍は憲法を尊重し、それに従う。民主主義には自由で公平な選挙が重要だが、(アウン・サン・スー・チー氏率いる)前政権は多くの言い訳をしてその義務を果たすことができなかった。そのため選挙管理委員会は改革が必要であり、改めて選挙を実施し勝利した政党に権力を手渡すと述べた。
また、外交政策を変えることはなく、国内外からの投資を誘致する。雇用創出や工場再開に取り組むとも述べた。
〔関連記事〕
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○