日本でミャンマー人の生活支援 ~ 限定クラフトビール販売し全額寄付~

2021年9月29日 〔ミャンマー〕

 ミャンマーで2月に起きた軍事クーデターの影響で生活に苦しむ人たちを支援する熊本県に住む日本人の活動が朝日新聞デジタルで紹介された。ドラフトビールの限定商品「ミャンマーサポートビール」を販売し、売上全額を支援団体を通じてミャンマーに寄付するという。

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 活動を行っているのは、日本文化を広めるために国際交流基金のスタッフとして2017年12月から2021年3月までの間ミャンマーに駐在していた大塚麻里子さん。クーデターが起きた2月1日はまだミャンマーに滞在しており、軍用車両がいつもの街を走り回る異様な光景を目にしていた。任期を終えた大塚さんは日本への帰国後、自分だけ安全な場所に帰ってきて後ろめたさを感じた。

 ミャンマーの人たちのために何かできないかと考えた大塚さんは、熊本県大津町でクラフトビール店「WITCH CRAFT MARKET(ウイッチクラフトマーケット)」を経営する田上晃子さんに企画を持ち掛け、今回の取り組みが実現した。田上さん自身もミャンマーを訪問したことがあったそうだ。

 天草市の醸造所に製造を依頼し、ビン入りビール「ミャンマーサポートビール」が完成した。ビンのラベルには国軍への抗議を意味する3本指が描かれており、その上にミャンマー語で「春の革命」を意味する文字が記されている。ラベルのデザインは田上さんがミャンマーで知り合った日本に住むミャンマー人留学生が担当した。

 1本(330ml)990円のビールは、当初400本を目標としていたが、販売開始直後に売り切れ現在までに1400本がネットでの販売などで売れたという。1500本をメドに販売を終了し、収益は支援団体の「日本ビルマ救援センター」を通じてミャンマーでの食糧支援キャンペーンに寄付される。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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