インドネシアで民間人による予備兵部隊発足

2021年10月30日 〔インドネシア〕

 インドネシアで民間人による予備兵部隊「Komcad(コムカッド)」が発足した。2019年に法制化され、2021年1月にジョコ大統領が署名した。現在約3100人体制で、有事の際には人口や国土面積に対して少ないとされている兵力を補うのが目的とされている。

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 コムカッドの年間予算は、国防関連予算の1%にあたる1兆3700億ルピア(約110億4900万円)が当てられ、来年までに18~35歳の2万5000人の採用を目指すという。 予備兵は年間30日間の訓練時を除けば、基本的に無給。

 インドネシアでは1998年に起きた学生運動に際し、軍によって民間警備隊が組織され弾圧に駆り出された。また、1999年の東ティモール独立紛争では、民兵も動員された歴史がある。ジョコ大統領は、国防目的以外に予備兵の動員はないとしているが、懸念の声もがあがっている。

〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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