2022年8月6日 〔ASEAN〕
東南アジア諸国連合（ASEAN）は8月5日、議長国カンボジアの首都プノンペンで8月3日に開催した外相会議の共同声明を発表した。
クーデターにより国軍が政権を掌握しているミャンマーが欠席するなか、参加からはミャンマーにASEAN加盟国としての資格停止などの制裁を加え得るべきだという意見もだされたようだが、声明によれば資格停止は見送り、11月のASEAN首脳会議を期限として国軍の対応を見極める方針を示した。
ミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官を招いて2021年4月に開催されたASEAN臨時首脳会議で、ミャンマー国軍による暴力の即時停止など5項目で合意していた。
しかしながら、その5項目についてはほとんど履行されていないとして、声明では「限られた進展に深く失望している」とミャンマー国軍を批判した。
また、今年7月には4人の政治犯の死刑を執行するなど、ミャンマー国軍に対する批判は強まり、外相会議ではミャンマーのASEAN加盟国としての資格停止などが議論されたようだ。
マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、そしてフィリピンの強硬派はミャンマー国軍に対する圧力の強化を主張するが、議長国のカンボジア及びタイ、ラオス、ベトナムがミャンマー国軍よりの姿勢をとっている。
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〔Clisien – SEAsia Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○
