2015年9月30日
日本経済新聞(2015年9月30日)によると、インドネシアは一度白紙撤回したジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道計画について、一転中国案を採用すると伝えてきたようです。
インドネシアのジャワ島のジャカルタとバンドンの約140kmを結ぶ高速鉄道計画については、日本と中国がそれぞれ提案していましたが、インドネシア政府の望む経済的条件には合わないことを理由に「日中どちらの案も採用せず。高速鉄道計画そのものを見直す」と9月4日に計画の白紙撤回を表明していました。
ところが、訪日中のインドネシアのソフィアン国家開発企画庁長官が9月29日、首相官邸で菅義偉官房長官に会い「インドネシア政府の財政負担や債務保証を伴わずに事業を実施できるとの新たな提案が(中国から)あった」と日本案の不採用を伝えてきました。
この高速鉄道計画は、将来的にはジャカルタからスラバヤの約730kmを結ぶ計画があります。日中両国の提案を検討した後、費用のかかる高速鉄道計画そのものを見直し、中速鉄道とすることで財政負担を抑えようとうする案も浮上していました。
一方、読売新聞(2015年9月30日)でも、インドネシア国家開発企画庁長官の氏名をソフヤン・ジャリル氏として同じ内容を伝えています。加えて、中国案が採用になった9月29日、インドネシアの国営企業相がジャカルタの記者団に「我々は政府支出も政府保証もしない。それを求める日本の案は、負けて当然ではないか」というの発言もあったと伝えています。
日本と中国のそれぞれの提案については以下にまとめてあります。
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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕
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