2015年10月13日（更新：10月14日）
本日午前に行われた菅官房長官の記者会見で、天皇、皇后両陛下が来年の初めにフィリピンを訪問する方向で調整していることを明らかにしました。菅官房長官によるとフィリピンから両陛下に訪問の招待があり、来年の1月後半から2月初めで調整しているとのことです。
来年はフィリピンと日本の国交正常化60周年となります。宮内庁によると両陛下は皇太子夫妻時代の1962年にフィリピンを訪問しており、今回はそれ以来の2回目となります。また天皇・皇后のフィリピン訪問は初めてのことです。
関係者によると、1月下旬に政府専用機でフィリピンに向かい、4～5日間滞在。アキノ大統領との会見や歓迎行事への出席の他、首都マニラ南部のラグナ州に日本政府が建立した慰霊碑「比島戦没者の碑」での供花も検討されているそうです。
フィリピンは太平洋戦争の激戦地で、海外の地域別で最大の約52万人の日本人（軍人・民間人を含む）が死亡し、多くのフィリピン人も犠牲になっています。そして同国にはいまでも約37万人分の遺骨が残されています。
天皇陛下は、両陛下は国交回復から6年後の1962年に、反日感情の根強かった同国を訪れ、戦争で家族を亡くした同国の人たちと懇談しています。また戦後70年の今年6月には、アキノ大統領を迎えた宮中晩餐会でも犠牲者への哀悼の意を述べられています。
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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕
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