2015年10月14日
ミャンマーの選挙管理委員会が、「11月8日予定されている総選挙を自然災害を理由に延期したい」という意向を各政党に打診していたそうですが、アウン・サン・スー・チー党首の率いる最大野党「国民民主連盟(NLD)」の強い反発を受けて、投票予定日の変更はないと発表したそうです。
選挙管理委員会は10月13日、主な政党の幹部を首都ネピドーに集め、洪水などの自然災害を理由に投票日の延期を打診しましたが、同日この意向を撤回し、投票は予定通り11月8日に行うこととしました。延期については、国民人気が高くリードが伝えられる最大野党NLDの強い反発に加え、市民からも選挙そのものが実施されない可能性や政治的な混乱を危ぶむ声がインターネット上などで広がったことなどもあり、選挙管理委員会は延期を断念したとみられています。
選挙管理委員会との協議に出席した7つの政党のうち、与党の「連邦団結発展党(USDP)」など6つの政党は延期を受け入れる考えを示しめしたそうですが、最大野党のNLDjは強く反発したそうです。
NHKの取材に対し、NLDのウィン・テイン報道官は、「軍事政権時代の2008年には、サイクロンで多数の死者が出たにもかかわらず新憲法についての国民投票が行われた。そのときと比べれば、今回の洪水は大きな被害ではない。党首のアウン・サン・スー・チー氏も延期は拒否する考えだ。仮に延期されれば、国民は現政権への失望を深め、NLDへの支持が一層強まることになるだろう」と話したそうです。
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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕
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