佐賀がタイ人の人気スポット。ロケ地誘致きっかけ

2015年10月19日

 タイの訪日観光客に、佐賀ブームが起きているようです。訪日外国人の日本滞在中の目的は、買い物などが中心の「モノ消費」と観光や体験などが中心の「コト消費」に分かれるようですが、日本旅行のリピーターになってくると、その「コト消費」も一般的な観光地で一般的な体験以外のコトに人気がでてくるようです。

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 九州には有名な観光地が多くあり海外からも多くの人々が訪れているようですが、その中ではあまり目立っていない佐賀県が今タイの人たちにとって人気の場所になっているようです。きっかけはタイの映画のロケ誘致。都会の観光地では経験できない「日本らしさ」に人気があるようです。

 朝日新聞dijitalによると、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社にはタイ語で願い事の書かれた絵馬が多く目につくそうです。そして、参道の土産物屋にはタイ語で書かれた案内が目立つようです。タイの大型連休にあたり今年の4月には、1日約300人のタイ人が神社を訪れ、今でも毎日20~30人が神社を訪れているとのことです。

 「東京や大阪、京都はもうふつう。新しい体験がしたい」というタイからの旅行者が選ぶのは都会ではなく落ち着いた雰囲気のある地域のようです。観光庁の外国人延べ宿泊者数調査によると、昨年の佐賀県へのタイ人旅行客は前年比で4.5倍の1540人になったそうです。福岡県はには6万6千人とはまだ比較にならないが、伸び率は九州各県の中で際立っているとのことです。今年は6月末までの半年ですでに1480人が訪れ、今後も伸びると予想されています。

 佐賀県にタイ人観光客が訪れるきっけとなったのが、佐賀を舞台に撮影されたタイのドラマや映画です。佐賀県フィルムコミッションがロケを誘致。昨年2月に佐賀で撮影された映画「タイムライン」がタイで封切となり、ロケ地になった祐徳稲荷神社などが突然注目されたようです。また、その後もタイのドラマのロケ地に佐賀が選ばれたりしています。

 どこにでもありそうな場所であるが、それがタイ人の抱く日本のイメージと重なったようだと、地元の人は考えているようです。

 

〔出典〕

 

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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分類 ○インバウンド関連, タイ