ミャンマー政権交代 (2)選挙の歩み

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 民主化要求運動が始まった1988年には、民主化政権を実現することを目的とした「国民民主連盟(NLD)」が設立され、帰国したばかりのアウン・サン・スー・チー氏が党首となり活動を展開した。

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 政権を掌握するためには議会の議席数を獲得する必要がある。ミャンマーの国会は上下院の二院制だが実質は両院合せた議席数で決議されるため、総議席数が大切になる。現在は両院とも任期は5年。

○1990年5月27日選挙

 軍事政権下の1990年に行われた上下両院選挙で、NLDは民主化要求運動の勢いに乗って両院合わせて過半数の392議席を獲得(Myanmar Times)。しかしながら、国軍が治安維持を理由に政権移譲を拒んだ。

○2010年11月7日選挙

 テイン・セイン政権下で国民投票により可決された2008年憲法に基づき選挙が行われた。 選挙関連法が不公平だとしてNLDは選挙をボイコット。その結果NLDは解党された。選挙結果は軍政の流れを汲む「連邦団結発展党(Union Solidarity and Development Party : USDP)が約8割の得票数を得た。NLDは2011年11月に政党として再登録している。

○2012年4月1日補欠選挙

 補欠選挙では45の議席数が争われ、スー・チー氏率いるNLDは41議席(上院4議席、下院37議席)を獲得(Myanmar Times)。議席数の4分の1を占める軍人議席を除くと政権与党USDPの342議席(上院124議席、下院218議席)に次ぐ第二政党となった。

○2015年11月8日選挙

 約90の政党から約2600人の立候補者が小選挙区で議席を争う。有権者数は約3200万人。投票時間は午前6時から午後4時までで即日開票。

 

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2016年1月27日

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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