ミャンマー大統領候補にティン・チョー氏を指名

2016年3月11日 〔ミャンマー〕

 ミャンマーの新大統領選出の手続きが3月10日始まった。上院、下院、そして上下院議席の4分の1を占める軍人議員団の3つのグループから1人ずつ大統領候補が選出され、その後上下両院の投票により、その3人から大統領が選ばれる。大統領に選ばれなかった2人は副大統領となる。

 昨年11月の選挙で過半数を確保したアウン・サン・スー・チー氏(70)の率いる「国民民主連盟(NLD)」は3月10日、下院の副大統領候補してスー・チー氏の側近と言われるティン・チョー氏(69)を擁立、上院では少数民族のチン族出身でNLD所属のヘンリー・ヴァン・ティー・ユー上院議員を候補者とした。

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 前政権与党で最大野党の「連邦団結発展党(USDP)」も、候補者を擁立したが、上院、下院ともに、それぞれで過半数を占めるNLDの擁立候補者が上院及び下院での大統領候補者となる。

 その後、軍人議員団の擁立する候補者を加えた3人から大統領が選ばれるが、上下両院を合わせた議席数でもNLDが過半数を持つため、ティン・チョー氏が時期大統領となることが確実。

 ティン・チョー氏はスー・チー党首の側近と言われているが、11月の選挙には出馬せず、議員ではない。古くから側にいてスー・チー氏を支えてきたと言われている。BBCがティン・チョー氏について報じている。

 憲法の規定で外国籍の親族を持つスー・チー氏に大統領資格はなく、選挙で圧勝したNLDはスー・チー氏の大統領就任のために憲法規定の効力一時停止に向けて動いたが時間切れとなった。そのためティン・チョーの大統領就任は、今後スー・チー氏の大統領就任までのつなぎとも言われている。

〔参考〕

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 

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