タイ、クーデターから2年。軍政反対派がデモ

2016年5月23日 〔タイ〕

  クーデターから2年たった5月22日、首都バンコクで軍事政権と、軍の監視下におかれる民主主義を規定する憲法草案に反対する学生や市民約300人がデモ行進を行った。厳しい言論統制を敷いていると言われる現タイ軍政だが、今回のデモには介入しなかった。軍政に対する国内外の目を意識したものと思われる。

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 タイで軍事クーデターが起きたのは2年前の2014年5月22日。その年の8月21日にプラユット陸軍司令官が暫定首相となりタイの混乱を納めてきた。新憲法制定に向けて草案作りが進み、8月には国民投票が行われる予定である。また、その後国民投票の結果によらず、2017年の半ばには総選挙を行い民政移管を行うとしている。

 軍事クーデター前は、タイでは元首相タクシンを支持者が中心となる「タクシン派」(赤シャツ隊)と、軍人や官僚や都市住民の中流などが中心となった「反タクシン派」(黄シャツ隊)の争いが続いており、街は混乱状態にあった。2014年1月21日、タイ政府は非常事態宣言を発令。そして同年5月20日、国軍が治安維持、国内の秩序回復を目的に戒厳令を発令。その2日後にはクーデターを宣言し国軍が政治の主導権を握った。

 

 

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 

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