マレーシア、野党指導者を汚職容疑で逮捕

2016年6月30日 〔マレーシア〕

 マレーシア汚職摘発委員会は6月29日、野党指導者でペナン州首相のリム・グアンエン氏を汚職容疑で逮捕した。州首相の立場を利用して住宅を相場より安く購入した疑い。リム氏と住宅販売元の両社は不正を否定している。

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 リム氏は、野党・民主行動党(DAP)の幹事長職にもあり、ナジブ首相の資金疑惑を追及してきている。また、マハティール首相時代にも与党と対立し、2回投獄、拘束されている。

 マレーシアでは2015年7月頃、米ウォール・ストリート・ジャーナルなどが、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」によるナジブ首相の個人口座への7億ドルの振込疑惑を報じた。ナジブ首相は正式に否定しているものの、この不透明な資金送金疑惑について一時は同国中央銀行などと共同で設立した同国捜査チームが1MDBの家宅捜索を行い関連6銀行の口座も凍結したと言われている。

 その後、ナジブ首相を追及する活動が増え、ナジブ首相退陣デモにはマハティール元首相も参加している。また、

 しかしながら、昨年7月末、ナジブ首相は、自身に批判的なムヒディン・ヤシン副首相他数名の閣僚を更迭するなどの行動を起こしている。

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〔Clisien ASEAN News Clips 編集部〕 


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