2016年7月13日 【南シナ海問題】
中国外務省は7月12日、南シナ海の領有権問題に関する仲裁裁判所の判決について、「無効で拘束力はなく、受け入れず認めない」との声明を出した。「仲裁裁判と判決は、国連海洋法条約の権威を損ない、中国の主権国家としての権利を侵すもので、不公正かつ不合法だ」と批判した。そして、「直接の当事国による対話を通じた解決方針を堅持する」とこれまでの主張を強調した。
当事国であるフィリピンは6月末に就任したドゥテルテ大統領によるこれまでの方針から少し軟化していると言われている。今回の判決について「有利な判決が出ても誇示しない」と、かねてより話しており、判決を受けて「国益にかなう判断をしていく」と、中国の経済支援や資源の共同開発などを理由に実利的な政策推進をしていくと思われる。
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