ヤマトが東南アジアの宅配便事業でカード代引き

2016年9月29日 〔マレーシア〕

 ヤマトホールディングスはマレーシア企業の「ソフトスペース」と組み、同国の宅配便サービスでクレジットカード決済を導入する。スマートフォンにカード読み取り機をつけて実現することで、専用端末に比べ重量は4分の1、導入コストは4割減となる。10月末までに配達員の約7割が決済端末を持つことになり、島部を除く大半の地域で配達時のクレジットカード・デビットカード決済が可能になる。

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 マレーシアでは商品の配達に不安があることから、ネット通販では購入時に支払いではなく、商品受け取り時に支払いたいというニーズが高い。ヤマトは2011年にマレーシアで宅配便を始めており、現金による代引決済は行っていたものの、運転手がつり銭を持ち歩かなければならないなどの課題があった。

 今回開始する商品配達時のカード決済では、ネット通販事業者から取引1件あたり6リンギ(約150円)と決済金額の3%を手数料として受け取り、このうちカード会社への支払い分を差し引いた分がヤマトの収入になる。

 ヤマトは、2015年11月にマレーシアで宅配便サービスを開始しているほか、シンガポールでもサービスを展開している。今後2017年にはタイに進出、そしてベトナムやインドネシアへの進出も検討中だ。

 経済産業省によると、東南アジア主要5か国(インドネシア、ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア)でのネット通販市場規模は2018年に2015年比約2倍の7300億円になっていると予測している。(参考:経済産業省資料

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

 

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