2018年5月23日 〔マレーシア〕
マレーシアで、マレー系の国民をあらゆる面で優遇する政策として1971年に導入された。
マレー系が人口の7割近くを占めるが、経済は3割に満たない華人が握るというひずみから1969年にクアラルンプールで暴動が起きた。直前の総選挙で台頭した華人系野党を指示する一部急進派がマレー系と衝突。政府の公式発表によると約200人の死者が出た。
この事件を受け、再発防止を目的にマレーシア政府は、華人との経済格差を縮めるためとして、大学進学や就職、民間企業の株式所有などあらゆる面でマレー系を優遇する同政策を導入した。
マレーシア政府によると、ブミプトラ政策の導入時に2.3倍あった華人系とマレー系の所得格差は、近年になり1.4倍程度まで改善したとされている。
〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○