シンガポール、退院者滞在先としてクルーズ船

2020年5月25日 〔シンガポール〕

 シンガポール政府は、新型コロナウイルス感染治療の退院者の滞在先として停泊中のクルーズ船を利用することで、再感染を防ごうとしている。感染者数が累計3万員を超えるシンガポールは4月上旬から中旬にかけては1日あたりの新規感染者数が1000人を超えていたが、現在は少しずつ落ち着きを取り戻している。そこで現在の課題は退院者の滞在先だ。特に多くの感染者を出した外国人労働者の治療後の滞在先が課題となっている。

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 シンガポールには外国人労働者が多く集まってきており、彼らの滞在先のである専用寮が一部屋で10人程度が暮すという「密」な空間であるため、新型コロナの感染者数も多くなっている。これまでの感染者のうち9割以上がこれら外国人労働者だと言われている。

 拡大してきた感染も治療が進んでおり、5月の中ごろからは1日あたりの退院者数が、1日あたりの新規感染者数を超えるという状態が続いている。そこで、治療を終えて再検査で陰性となった外国人労働者たちの戻り先が問題になっている。これまでの専用寮に戻った場合、また過密な空間に滞在することになるので、新型コロナの再感染が危惧される。

 そこで、政府は落ち込む観光需要で空いているクルーズ船に目を付けた。現在、停泊中の2隻の中型クルーズ船を借り上げ、退院した外国人労働者の滞在先としている。これらの船には約3000人が滞在中。部屋は2人一部屋滞在で、食事は提供される。そして1日2回の検温が義務づけられており、体調が悪い場合には医療機関で診察を受けることになる。

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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