タイの学者出身副首相ら4閣僚が辞任

2020年7月17日 〔タイ〕

 タイのソムキット副首相など閣僚4人が7月16日に辞表を提出し辞任した。辞任したのは経済政策を統括するソムキット副首相に加え、ソムキット(Somkid)氏に近いウッタマ(Uttama)財務相、ソンティラット(Sontirat)・エネルギー相、スウィット(Suvit)高等教育相の4人。ウッタマ氏は辞任の理由をプラユット首相への政治的な圧力を和らげるためとしている。

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 ウッタマ氏、ソンティラット氏、そしてスウィット氏の3人は、7月9日に所属する最大与党の「国民国家の力党」からの離党を発表していた。その背景には学者出身のソムキット氏が副首相として経済政策を統括することに対して、党内で対立が起こっていたことがある。ソムキットと関係が深かった党首ウッタマ氏は、6月27日に行われた党大会で、党首を解任されていた。

 そして7月9日には、党役員からはずされたウッタマ氏(当時財務相)他、ソンティラット氏(同エネルギー相)、スウィット氏(同科学技術相)、コープサック前首相府相の4人は離党を表明していた。

 6月末の党総会で、ウッタマ氏に代わって党首に就任したのは、プラウィット氏副首相(治安担当)だ。プラウィット(Prawit )副首相はプラユット(Prayut)首相の陸軍時代の上官だった。

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[参考]

  • Deputy PM Somkid and his Cabinet team call it quites(Thai PBS World 2020.7.16)

〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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