(連載)「インドネシアの生活風景」(2)メダンお掃除クラブ

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著:Lily Fatma (リリー・ファッマ)

 逗子生まれ。父親はインドネシアの北スマトラ出身、母親は日本人で横浜生まれ。小学校と中学校は日本の教育を受け、その間も外交官の父についてインドネシアと日本を往復。高校在学中に在日インドネシア大使館を退職した父について帰国。現在はメダンで高校生、大学生、一般の人に日本語を、そして日本人にはインドネシア語を教えている。

 北スマトラの州都であるメダンはインドネシアの首都であるジャカルタ、そしてスラバヤ、バンドゥンに次ぐ、第四の大都市です。
日本ではジャカルタ、バリ、ジョクジャカルタがよく知られているようですが、メダンはオランダ領時代から商業が活発な都市です。

 そのメダンの町をゴミポイ捨てから開放しよう!という目的で活動しているボランティアの集まりがあります。名前はMOC:Medan Osoji Club、メダンお掃除クラブです。「お掃除」ということばを使っています。立ち上げた人は純粋の日本人、日系二世、日本で勉強したことがある人、そしてボランテイアの人たちは、インドネシア人と結婚した日本人、日本で学んだことがある人、日本語を勉強している高校生、大学生、日本語の教師、日本で実習したことがある人などの集まりです。

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ゴミ広い活動2 日本のごみ処理方法などを知っている、または関心がある人たち。そして日本の人たちのごみ処理に対する意識が高いことや清潔さを保つ気持ちを見習おう!という考え方を持っている人たちの集まりです。
 結成は2014年11月09日です。もうすでに三年活動しているジャカルタお掃除クラブを見習ってがんばっています。

ゴミ拾う活動

 メダンはスマトラ島各地からの人々から成り立っている都市です。そのためかゴミの処理方法がみんなまちまちで意識がまだ低いです。
 街の中の施設などにもゴミ捨て場が少ないです。いろいろな問題がまだ多くありますが、私たちMOCはこつこつとこれからもメダンの住民に対し行動で示していこうと思っています。MOC独特で竹からごみのはさみ道具も作りました。市民がスポーツをしたり、散歩したりする、憩いの場所の中央広場で毎月二回お掃除活動を行っています。

ゴミピンセット

 MOCの三本締めもありますよ。

 手を三回たたきながら、

           エム・オー・チェー(三回)ばんざい! 
           エム・オー・チェー(三回)Semangat!(がんばれ)
           エム・オー・チェー(三回)Horas! 
              (北スマトラ民族の代表であるバタック族のあいさつ言葉=ハロー)

MOCのボランティアの写真

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分類 ◇連載:「インドネシアの生活風景」