○ハブ空港「チャンギ国際空港」の処理能力

2018年3月4日 〔シンガポール〕

 小さな領土のシンガポールは、金融、物流、知識などのハブとなることで栄えてきた。世界の人たちが立ち寄ってくれるように世界トップクラスの評価のシンガポール航空を育て、これもまた世界トップ暮らしの評価を受ける国際空港「チャンギ国際空港」を作り上げた。その空港には今や第4ターミナルまで完成しており、2025年には第5ターミナルの完成を計画している。

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 世界の主要都市の空港で、シンガポール以上にハブとなっている都市はあるが、いずれも複数の空港でまかなっている。例えば、ロンドンにはヒースロー、スタンステッド、ルートン、ガドウィック、シティの5つの空港があり、その5空港で国内を含む349都市を結び、年間総発着回数は114万回で、162百万人を運ぶ(*乗り継ぎ客は含まず)。また、ニューヨークも、JFK,ニューアーク、ラガーディアの3空港で224都市を結び126万回の発着回数で129百万人を運ぶ。

 東京でも成田、羽田と2つの空港があり、150都市を結び75万発着回数で119百万人が利用するが、シンガポールは「チャンギ国際空港」、1空港で134都市を結び、年間発着回数37万回、年間総旅客数は59百万人と、国際ハブ空港の役割を見事に果たしている。

 チャンギ国際空港はトランジット立ち寄っても心地よく過ごせるように空港内施設が充実しており、シンガポールに立ち寄りたいと思わせるしかけがたくさんある。

 

都市名空港数就航都市数
(内、国際)
年間発着回数年間総旅客数
(内、国際)
ロンドン5349都市(334)114万回162百万人
(150百万人)
パリ2279都市(249)72万回97百万人
(81百万人)
ニューヨーク3224都市(123)126万回129百万人
(46百万人)
東京2159都市(102)75万回(注2)119百万人
(47百万人)
ソウル2145都市(137)51万回83百万人
(61百万人)
香港1142都市(142)42万回70百万人
シンガポール1134都市(134)37万回59百万人

注1:乗り継ぎ客は含まず
注2:2017年度時点の空港処理能力

〔出典〕

  1. 発着回数、旅客数:ACI Annual World Airport Traffic Dataset, 2017 Edition (2016年のデータ)
  2. 就航都市数:OAG時刻表(2017年3月26日~4月2日の定期旅客便のデータ)

 

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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む

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