2021年10月3日 〔フィリピン〕
来年5月の大統領選挙に副大統領として出馬するのではないかと言われていたドゥテルテ大統領だが、10月2日に政界からの引退を表明し、出馬を撤回した。代わって、ドゥテルテ氏の意思を継ぐ上院議員のボン・ゴー氏が副大統領候補への立候補を届け出た。
与党PDPラバンは大統領候補にゴー氏、副大統領候補にドゥテルテ氏を指名していたが、憲法違反ではないかという批判を受けていた。
フィリピンの大統領は任期6年で再選は認められていない。ドゥテルテ氏は大統領選への出馬はできないが、副大統領として政権に携わることには問題ないとして副大統領選への出馬を検討していたが、大統領が病気などで不在となれば副大統領が大統領として職務を行うことになるため、実質2期目を務めることになり、批判の声が高まっていた。
民間調査機関が9月下旬に実施した世論調査では、回答者の6割がドゥテルテ氏の副大統領選への出馬は憲法の趣旨に反すると答えていた。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○