(連載)「インドネシアの生活風景」   (11)ドゥリアン ナンバー1!

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このまえは南国の果物の中で最も人気があるマンゴーについての記事を書きましたが、今回はフルーツの王様!と言われているドゥリアンについてお話します。

山積みのドゥリアン

山積みのドゥリアン


日本の方の中でもこの果物を召し上がったことがある方もたくさんいらっしゃると思います。この果物はインドネシア全国にできる果物ですが、特に北スマトラ島の州都、メダンのは格別に美味!という評判があります。サイズは他の地域やタイやマレーシアのよりは小さめですが。。

ところでメダンにはもう二十年以上続いているドゥリアンのお店があります。

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ウチョッ・ドゥリアン

ウチョッ・ドゥリアン


お店の名前は「Ucok Durian」ウチョッ・ドゥリアンといってこの「ウチョッ」は持ち主の名前です。ウチョッはこちらのバタック民族の男の子の愛称です。


ちなみに女の子はButet ブテッと赤ちゃんのころから大きくなるまでみんなこの愛称または呼び名で呼んでいます。もちろん正式の名前もありますが。。
日本語では太郎ちゃん、花子ちゃんですかね。。

今回私が訪れたときは夜でしたが、店の中には山のようにドゥリアンが詰まれていました。大きいのや、ちいさいのや緑色、茶色っぽいのや、黄色がかかっているのやら、色々ありました。一週間前この店を通ったときはお店が閉まっていましたが。。年中無休だときいていましたが、ドゥリアンがあまり入ってなかったのかもしれません。

でもドゥリアンを一つづつ剥いているウジャンさんという店員の人に聞いて見ましたが、最近は一年中採れて、特にたくさんできるのは八月から十二月の間だそうです。
このお店では毎日五千個のドウリアンが送られてきて、今回山と積まれているのは北スマトラの西側海岸のシボルガからだそうです。今夜のは小さいので三万ルピアで大きいのは六万ルピアぐらいです。たくさんできる時は、小さいのは五千ルピアにも下がるそうです。
実があまり上質でないのは、お菓子用などに使うので、別にしています。
ドウリアンはバターのような味のと、さっぱりして、苦味がちょっとある種類がありますが、好きになると一ヶ月に一、二度はぜったい食べたくなるほど夢中になるようです。お客さんの中でもそういう人が多いです。でもアルコール類とはぜったいにいっしょに食べない方がいいです。病院に運ばれてしまう結果になりますから。

●IMG_1579

「メダンが一番おいしい!」田辺さんと松井さん

ところで、今回日本の人がお二人来ていました。許可をいただいて記事に書かせていただきました。田辺さんと松井さんです。お話によると松井さんはアジア中、そしてインドネシア中のドゥリアンを試してきましたが、メダンのが一番おいしい!といご感想です。手をボールで洗って実においしそうに召し上がっていました。

ドゥリアンの実だけとって、パックにいれてガムテープで頑丈に巻いたら、飛行機などで持って行けます。匂いがもれませんから。冷やしておいたら、外では十二時間保つそうです。●IMG_1581

 

ところで、今回はドゥリアンだけのことを書きましたが、メダンではドゥリアンだけが有名なのではありません。食べ物も他の地域よりはずっとおいしいと評判です。メダンへいらしたら、ぜひ一度ドゥリアン、そしてメダンの料理を試して見てくださいね。

 

「インドネシアの生活風景」・・・その他の記事

著:Lily Fatma (リリー・ファッマ)

 逗子生まれ。父親はインドネシアの北スマトラ出身、母親は日本人で横浜生まれ。小学校と中学校は日本の教育を受け、その間も外交官の父についてインドネシアと日本を往復。高校在学中に在日インドネシア大使館を退職した父について帰国。現在はメダンで高校生、大学生、一般の人に日本語を、そして日本人にはインドネシア語を教えている。

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