2018年2月27日 〔カンボジア〕
カンボジア上院選の投開票が2月25日行われた。国家選挙委員会(NEC)の当局者によると、暫定集計ではフン・セン首相率いる与党・人民党(CPP)が優勢で、改選議席58席のすべてを獲得する見通しとなった。
同国の上院は1999年に新設され、任期は6年。議員定数は62だが、国王による任命と下院による指名の4議席を除く58議席が選挙で選ばれる。投票は、下院議員と地方議員系1万1670人によって行われた。
昨年6月に行われた地方評議会(議会)選挙では、与党・人民党が議席数では大勝したが、野党が躍進し2012年の結果からは現象していた。そのときの与党・人民党(CPP)の得票率は51%にとどまり、最大野党・救国党(CNRP)は44%まで躍進していた。
その後9月になって、大野党「救国党(CNRP)」のケム・ソカ党首(64)が国家反逆罪で逮捕され、起訴。11月には最高裁によりCNRPに解散の判決が出ている。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○