2021年6月15日 〔ミャンマー〕
ミャンマーで、アウン・サン・スー・チー氏の裁判が6月14日、首都ネピドーに設けらえた特別法廷で本格的に始まった。
小型無線機を許可なく輸入したとする輸出入法違反や、コロナ対策を無視したとする自然災害管理法違反など5件を対象に検察側の証人尋問が始まった。審理は週2回の頻度で行い、7月末までに検察及び弁護側の双方が立証を終える予定。
スー・チー氏はこの5件以外にも国家機密法違反に問われており、別の裁判所が取り扱っている。
また、国軍は6月10日の国営紙で、新たに汚職防止法違反でスー・チー氏を提訴する方針を明らかにしている。当時の地方政府トップから金品を受け取ったり、スー・チー氏が関わる財団が公有地を不当に安く買い入れたりしたという疑いをかけている。有罪となれば最大15年の禁錮刑が科される。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○