2020年5月31日 〔インドネシア〕
インドネシアが建設中のジャカルタとバンドン約142kmを結ぶ高速鉄道の開業がさらに1年遅れ2021年となる見通しとなった。アイルランガ経済担当調整相が5月29日に明らかにした。
高速鉄道は、首都ジャカルタと第2の都市であるスラバヤとの間、約730kmを結ぶ計画の一部で、日本と中国が受注活動を展開していた。日本は早い時期から受注活動を始め優位にたっていたと考えられていたが、最後の段階になって中国が受注していた。インドネシア政府は、政府の財政負担がゼロであることを理由に中国への発注を決めた。
2016年1月に起工式が行われ、2019年初めの開業が計画されていたが、着工は翌年5月にまで遅れ、2018年2月時点でもまだ10%としか完了しておらず、2019年の開業は絶望的だった。
その後2021年の開業を目指したが、今回新型コロナウイルス感染対策の財源捻出のためインフラ開発事業全体の見直しを行し、高速鉄道の工期も見直しとなったとのことだ。
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〔Clisien – ASEAN Info Clips 編集部〕 ○他の記事も読む○